ビジネス・ラボ STEP4+@

廃業リスク・シミュレーター

数字を入れるだけで、あなたの事業プランの「手残り」が自動で計算されます。
入力内容はこの端末に自動保存されます。

お名前
💡 プランBを初めて開くとプランAのコピーが作られます。「訪問で始める案」と「レンタルサロン案」のように2案を作って比較できます(設計書に比較表が出ます)。
0はじめに(3分で読めます)

お金の流れの全体図を頭に入れる

起業して廃業する人の多くは、腕が悪いのではなく「毎月いくら入って、いくら出ていくか」を計算せずに始めた人です。このシートでやることは、たった1つの引き算です。

① 1ヶ月の売上施術で入ってくるお金(単価 × 件数)
ここから引く
② 事業の経費レンタルサロン代・消耗品など、事業を続けるために出ていくお金
さらに引く
③ あなたの生活費家賃・食費など、あなたが生きるために出ていくお金
残ったのが
手残りプラスなら事業は続けられる。マイナスなら貯金が減り続け、いずれ廃業。
💡 ポイントは「事業の財布」と「生活の財布」を分けて考えることです。売上がよくても生活費が大きければ赤字になるし、生活費を下げれば少ない売上でも生き残れます。だから最初に計算するのは売上ではなく自分の生活費です。

入力の前に、できればこの3つを手元に用意してください(なければ記憶ベースでもOK):

1STEP 1

あなたの生活費を算出する

毎月かかっている生活のお金を入力してください。空欄は0円として扱われます。正確さより「もれがないこと」が大事です。迷ったら多めに書いてください(少なく見積もるほど、あとで計画が狂います)。

固定費(毎月ほぼ一定)

固定費 合計(A)¥0

変動費(月によって変わる)

変動費 合計(B)¥0
あなたの生活費(A+B)¥0
迷ったらここを読む(項目ごとの説明)
家賃実家暮らしで払っていなければ0円。家に入れているお金があればその額を書く。持ち家ならローン返済額。
水道光熱費電気+ガス+水道の合計。季節で変わるので、直近3ヶ月の平均か、高めの月の額でOK。
通信費スマホ代+自宅のネット回線代。
社会保険⚠️ここが一番間違えやすい。今会社員の人→給与明細の「健康保険+厚生年金+雇用保険」の合計(給料から天引きされている額)。独立後→国民年金 約17,000円+国民健康保険(前年の所得で決まる。月1.5〜3万円が目安)。専業で独立するなら合計3〜4.5万円で見ておくと安全。
保険料(民間)自分で入っている生命保険・医療保険・がん保険など。入っていなければ0円。
サブスクNetflix・Amazonプライム・音楽・アプリ課金・ジムなど。クレカ明細を見ると「忘れてた契約」がよく出てきます。
教育費子どもの学費・習い事。自分のスクール受講料など「毎月払っているもの」もここ。
自動車維持費ローン+自動車保険+駐車場代。ガソリン代は変動費の交通費でもOK(どちらか片方に入れれば良い。二重に入れない)。
食費自炊+外食+コンビニ全部込み。1人暮らしなら3〜5万円が平均的。
交際費飲み会・プレゼント・冠婚葬祭の積立。月によるので年間をイメージして12で割る。
年払いのもの(保険・NHK・車検など)はどう書く?
年額を12で割って月額にして入れてください。例:車検が2年で10万円なら「10万÷24=約4,200円/月」。
家族と同居していて、支出が混ざっている
「自分が負担している分」だけ書いてください。家族が払ってくれているものは0円でOK。ただし独立後に自分で払うことになる予定があるなら、その額を書いておくほうが安全です。
貯金は生活費に入れる?
入れません。貯金は「手残り」からするものです。このシートでは支出だけを書きます。
正確な金額がわからない
完璧じゃなくてOK。「だいたいこれくらい」で入れて先に進み、あとで通帳を見て直せば十分です。このシートは何度でも直せます。
2STEP 2

起業スタイルを決める

「収入源をどう確保しながら事業を育てるか」の選択です。下にいくほど独立の度合いが上がります(①→②→③と階段を上がっていくイメージ)。STEP1で出た生活費を、最初のうちどうやって払うかを考えて選んでください。

そのパターンを選んだ理由

迷ったらここを読む
①と②の違いがわかりにくい
「本業(軸足)がどっちにあるか」で見てください。①は本業がまだ会社員で、事業はサブ(独立前の準備段階)。②は本業が事業で、バイトはあくまで生活費を補うための手段です。②はすでに独立している状態、①はまだ独立していない状態、という違いです。
どれを選べばいいかわからない
今の自分の状況で決まります。まだ会社員で、辞める決心がついていない→①。独立する(した)が、売上だけでは生活費が足りない→②。独立していて、生活費1〜2年分の貯金がある→③。①→②→③は階段になっているので、今①でも、事業が育ったら②③に上がっていけばOKです。貯金なしでいきなり③を選ぶのが、廃業リスクが最も高い選択です。
生活防衛資金って何?
売上がゼロでも生活できる貯金のこと。STEP1の生活費×月数で計算します(上の青いヒントに、あなたの金額が自動表示されます)。事業の売上は最初の半年〜1年は安定しないのが普通なので、この資金が「焦って値下げしない・変な仕事を受けない」ための土台になります。
会社が副業禁止かもしれない(①を選びたい人)
就業規則を確認してください。禁止の場合は、まず休日に無償のモニター施術で経験と口コミだけ貯めておき、退職して②独立×バイト併用型からスタートする方法があります。
理由の欄には何を書けばいい?
「生活費をどう払うか」+「事業にどれくらい時間を使えるか」の2点が書けていればOKです。例文をそのまま自分の数字に置き換えて書いてください。
3STEP 3

営業の仕方を決める

できるだけお金をかけない「スモール起業」にすることがポイントです。お金がかからない順=失敗してもやり直せる順だと考えてください。

そのパターンを選んだ理由

迷ったらここを読む(費用の目安つき)
初期費用の目安毎月の費用の目安
訪問施術0〜3万円(持ち運びベッド等)交通費・ガソリン代のみ
レンタルサロン0〜1万円1時間1,000〜3,000円 × 使った時間分。月極なら3〜8万円
自宅サロン0〜10万円(間仕切り・備品)光熱費が少し増える程度
テナント50〜150万円(敷金・礼金・内装)家賃5〜15万円+光熱費(客ゼロでも毎月出ていく)
どれを選べばいい?
初めての起業なら、原則「訪問 → レンタル → 自宅」の中から。テナントは「固定客が既にいて、毎月の家賃を払っても黒字になる計算が立ってから」が鉄則です。憧れで最初からテナントを借りるのが、廃業パターンの代表例です。
複数を組み合わせてもいい?
OKです(例:平日は訪問+土日はレンタルサロン)。その場合はメインで使う方を選択し、費用はSTEP4・5に両方分を書いてください。プランA=訪問案・プランB=レンタル案のように分けて比較するのもおすすめです。
近くにレンタルサロンがあるか分からない
「レンタルサロン + 地域名」「スペースマーケット」「インスタベース」で検索してみてください。地方で無い場合は、公民館の和室や整体院の間借り(時間貸し交渉)という手もあります。
4STEP 4

開業に必要な費用を計算する

最初に一度だけ払うお金(初期費用)です。毎月払い続けるお金は次のSTEP5に書くので、ここには入れません。

開業費用 合計¥0
迷ったらここを読む(何をいくらで揃える?)
施術ベッド折りたたみ式1〜3万円で十分。訪問なら軽量タイプ。最初から高級品は不要。
備品タオル・シーツ・オイル・消毒液・ワゴンなど。まとめて1〜2万円。
仕事着2〜3着で1万円程度。
名刺・チラシネット印刷なら名刺100枚1,000円前後。チラシは効果を見てから増刷。
予約・決済予約管理はLINE公式アカウント(無料)で十分。カード決済が必要ならSquare等(初期費用0円・手数料のみ)。
テナント初期費用テナントを選んだ人のみ。敷金・礼金・保証金・内装費。不動産サイトで実際の物件を1つ調べて書く。
開業届にお金はかかる?
かかりません(無料)。税務署に紙を1枚出すだけです。保健所の許可も、リラクゼーション(あん摩マッサージ指圧に該当しない施術)なら原則不要です。※鍼灸院として開業する場合は保健所への開設届が必要。
これまで払ったスクール代・資格取得費は入れる?
入れません。もう払ってしまったお金(サンクコスト)は、これからの計画には関係ないからです。ここに書くのは「これから開業のために払うお金」だけです。
いくら以内に収めるべき?
目安は「貯金の半分以下」かつ、できれば30万円以内。開業費用は必ず想定より膨らむので、ギリギリまで使う計画は組まないでください。
5STEP 5

事業継続に必要な固定費・変動費

事業を続けるために毎月かかるお金です。固定費=客がゼロでも出ていくお金、変動費=施術した分だけ増えるお金、と考えると分けやすいです。

固定費(客ゼロでも毎月かかる)

固定費 合計¥0

変動費(施術の数だけ増える)

変動費 合計¥0
事業経費(毎月)¥0
迷ったらここを読む
何を書けばいいか思いつかない
固定費の例:レンタルサロンの月極代・テナント家賃・事業用の駐車場・予約システム有料プラン・ホットペッパー等の掲載料。変動費の例:オイルやシーツ等の消耗品(1人あたり×月の件数で概算)・ガソリン代・レンタルサロンの時間貸し料・カード決済手数料(売上の約3.6%)。訪問メインなら固定費0円もありえます。それは悪いことではなく最強の状態です。
生活費とどっちに書くか迷う(家賃・スマホ代など)
「事業をやめても払い続けるもの」は生活費(STEP1)、「事業のために新しく発生するもの」はここ、で分けてください。自宅サロンの家賃は生活費側に入れたままでOK(二重に書かない)。
広告費はいくら見ておく?
最初は0円でOK。インスタ・LINEなど無料でできる集客から始めるのが原則です。有料広告は「無料集客で予約が入る流れができてから」。最初からホットペッパー等に月数万円払うのは、固定費を膨らませる典型パターンです。
税金はここに入れる?
入れません。所得税・住民税・国保は「手残り」から払うものとして、最後の結果画面で注意書きが出ます。
6STEP 6

施術価格・営業日・営業時間を決める

営業する曜日をタップでON/OFFし、その日に見られる人数を入れてください。
目安:1日に見られる人数 = 営業時間 ÷(施術時間+準備・片付け・移動)。例:8時間営業で1人90分(施術60分+前後30分)なら約5人。

曜日営業1日に見られる人数
1週間で施術できる枠(限界値)0件
迷ったらここを読む(単価の決め方)
単価はどうやって決める?
①自分の地域の同業サロンを3つ検索して価格を調べる → ②その真ん中〜やや上に置く、が基本です。目安として整体・リラクゼーションの60分は6,000〜8,000円台が中心。技術に自信がないからと相場より大幅に安くすると、あとで値上げできず苦しみます。
安くしないとお客さんが来ない気がする
逆です。このシートで計算すると分かりますが、単価を下げるほど「必要な件数」が増え、体力の限界で売上の上限が決まってしまいます。単価3,000円で月100件と、単価7,000円で月43件は同じ売上です。どちらが続けられるかを考えてください。安さで来たお客さんは、より安い店ができたら移ります。
副業なので平日昼は働けない
実際に使える曜日・時間だけ営業ONにしてください。例えば土日だけ5件ずつなら週10件。それで計算した結果が「副業でのリアルな売上上限」です。
メニューが複数あって単価が1つに決められない
一番売りたいメニュー(または一番出そうなメニュー)の価格を入れてください。厳密な平均を出す必要はありません。
7STEP 7

売上の方程式

1ヶ月=4週として計算します。予約が全部埋まることは絶対にないので、「稼働率」を掛けて現実的な数字に補正します。

0週の枠(件) × 4 0月の限界値(件)
稼働率 60%
0月の限界値(件) × 60%稼働率 0月の現実値(件)
0月の現実値(件) × ¥0施術単価 ¥01ヶ月の売上(現実値)
迷ったらここを読む(稼働率って何%にすべき?)
稼働率って何?
用意した枠のうち、実際に予約で埋まる割合です。週25枠あっても、開業直後から25件埋まることはありません。埋まらない前提で計画を立てるのが「廃業リスクを下げる」ということです。
開業直後(〜3ヶ月)20〜40% ※知人・モニター中心の時期
1年目40〜60% ※リピーターが付き始める時期
軌道に乗った後60〜80% ※80%超えは繁盛店レベル
結局スライダーは何%にすればいい?
まず60%で判定を見てください。そのあとスライダーを30%まで下げてみて、開業直後の最悪期でも生活が破綻しないか(生活防衛資金で耐えられるか)を確認する。この「2回見る」使い方が正解です。
100%で計算したらダメ?
ダメです。100%は理論上の限界値で、キャンセル・体調不良・予約の偏りを考えると現実には起こりません。100%前提の計画は「最高記録が毎月続く前提の計画」と同じです。
1ヶ月の売上 − 生活費 − 事業経費 =
¥0
損益分岐点(月に必要な件数)
開業費用の回収期間
損益分岐の稼働率
生活防衛資金の目安(6ヶ月分)
結果の見方(4つの数字の意味と、赤字だったときの対処法)
損益分岐点生活費+事業経費を払うために、月に最低何件の施術が必要か。この件数を「週あたり」に割ってみて、現実的に集客できそうか考えてください。
開業費用の回収期間初期投資が手残り何ヶ月分で回収できるか。6ヶ月以内なら優秀、1年超なら開業費用が重すぎる可能性があります。
損益分岐の稼働率枠の何%が埋まればトントンになるか。これが60%を超えている場合、「繁盛してやっとトントン」という危険なプランです。40%以下を目指してください。
生活防衛資金売上が想定を下回っても6ヶ月耐えられる貯金の目安。専業型なら12〜24ヶ月分が必要です。
⚠️ 手残り=自由に使えるお金?
違います。手残りから所得税・住民税・国民健康保険を払います。ざっくり手残りの2〜3割は税金・保険で消えると見込んでください(正確な額は所得や扶養で変わります)。手残り15万円なら、実際に自由になるのは11〜12万円のイメージです。
赤字(マイナス)になった。どうすればいい?
直せる場所は4つしかありません。上から順に検討してください。
単価を上げる(最も効果が大きい。1,000円上げると月60件で6万円改善)
枠を増やす(営業日・時間を増やす。ただし体力の限界に注意)
経費を削る(特に固定費。営業形態を訪問・レンタルに変えられないか)
生活費を下げる(サブスク解約・家賃の見直しなど、固定費から削る)
実際にこのページの数字を変えて、手残りがプラスになる組み合わせを見つけてください。それがあなたの「成立する事業プラン」です。
黒字だったら、もう安心?
稼働率のスライダーを30%に下げても黒字か確認してください。30%でも黒字なら、かなり生存力の高いプランです。30%で赤字なら、開業直後の数ヶ月は貯金を取り崩す期間になるので、その分の生活防衛資金を確保してから始めてください。
8STEP 8

撤退ライン(見直し基準)を決める

廃業する人の共通点は、腕が悪いことではなく「やめ時・変え時の基準を決めずに始めて、ズルズル貯金を溶かすこと」です。開業する前に、見直しの基準を数字で宣言しておきます。これはネガティブな作業ではなく、「ここまでは安心して突っ走っていい」という許可を自分に出す作業です。

ヶ月後
件/月

ラインを下回っていたら、何をどう見直すか(先に決めておく)

迷ったらここを読む(撤退ライン=廃業ではありません)
撤退ラインを決める=廃業を前提にするみたいで嫌だ
逆です。撤退ライン=「プラン変更の基準」であって、廃業の基準ではありません。決めていない人は、うまくいかない時に「もう少し頑張れば…」と同じやり方のまま貯金を溶かし続け、資金が尽きた時点で強制終了(=廃業)になります。決めてある人は、貯金が残っているうちにやり方を変えられるので、むしろ廃業しません。
ラインはどこに引けばいい?
目安は「損益分岐点の6〜8割」です(上の青いヒントにあなたの数字が自動表示されます)。判定時期は6ヶ月後が標準。リピーターが育つには最低3〜6ヶ月かかるので、それより早く判定すると早すぎ、1年を超えると資金が持ちません。
「見直す内容」には何を書けばいい?
結果の見方にある4つのレバー(単価↑・枠↑・経費↓・生活費↓)のうち、どれをどう動かすかを書いてください。「講師に相談する」も立派なアクションです。1つだけ守ってほしいのは「単価を下げる」を見直し策にしないこと。値下げは一番簡単で一番戻れない悪手です。
9STEP 9

事業プランを構築しての感想

書くことに迷ったら:計算する前のイメージと比べてどうだったか/どの数字が一番意外だったか/不安が減ったか増えたか、を書いてください。

10STEP 10

あなたの今後の方針

書くことに迷ったら:いつまでに・どのスタイルで・単価いくらで始めるか/そのために来月やることを1つ、を書いてください。

完成

あなたの開業設計書

ここまでの入力から自動で作られる「1枚のまとめ」です。入力を変えると自動で更新されます。完成したら下のボタンで講師に提出してください(何度でも再提出できます)。

【合格基準】ワークシートに記入し、講師から合格をもらうこと。「講師に提出する」を押すと講師の管理画面に届きます。送信できない環境の場合は「PDF保存・印刷」でPDFにして送ってください。
📈開業後モード

毎月の実績を記録する(開業したらここ)

開業したら月に1回、実際の施術件数を入れてください。計画とのズレを自動でチェックし、危険な状態が続いたら警報を出します。このページは開業前の1回きりではなく、開業後もずっと使う「計器盤」です。記録したら「講師に提出する」を押すと、講師も状況を見守れます。

迷ったらここを読む(記録の見方)
達成率って何に対する率?
STEP7で計算した「月の現実値(計画件数)」に対する実績の割合です。90%以上なら計画達成、70%以上なら順調、50%を切ると注意、2ヶ月連続で70%を切ると警報が出ます。
警報が出たらどうする?
STEP8で自分が宣言した「見直す内容」を実行する時です。焦って値下げする前に、4つのレバー(単価↑・枠↑・経費↓・生活費↓)と集客のやり方を見直してください。講師への相談もこのタイミングです。
計画を修正したくなった
修正してOKです。上のSTEPの数字を直せば、達成率も新しい計画で再計算されます。計画は一度きりの聖域ではなく、現実に合わせて更新する道具です。
毎月の手残り(見込み)
¥0